オーナーのブレッド・ロペスはJ.J.コーンエステート創業者の孫。創業者のコーン氏はハリウッドの映画配給会社MGMで”ベンハー”、”オズの魔法使い”などハリウッド映画の黄金時代を築いた映画人です。このスケアクロウは”オズの魔法使い”に登場するカカシに由来しており、映画人であった祖父に敬意を表してつけたものです。コーンエステートのカベルネは第二次世界大戦後イングルヌックに使われ始め、その後オーパスワン、ニーバウム=コッポラ、ダックホーン、インシグニアにも供給されてきた歴史ある畑です。1945年植樹の老木がいまだ残り、”オールドマン”という愛称でナパ最古の樹齢を誇ります。また近年では珍しいドライファーミングも実践しています。ワインメーカーは1999年に殿堂入りした時の人セリア・ウェルチ女史が担当。
J.J.コーンの自社畑はラザフォード西側テラスにある10ヘクタールの畑で、標高は70mから100mのなだらかな斜面。土壌は粘土質ローム、プレザントン・ロームと砂利質ロームから構成されています。 樹齢の違い、台木の違い、地質の違いなど、条件の違う葡萄樹それぞれの特徴を複雑に組み合わせスケアクロウの味わいを造り出します。
ワイン・アドヴォケイトは初ヴィンテージの2003年に97点、2007年に100点の評価。2011年2月に行われたプレミアム・ナパ・ヴァレー・オークションでスケアクロウが出品した2009年ヴィンテージ(60本)が史上最高落札価格12万5千ドル(1千万円超)を記録し、注目を集め、一気にスターダムに駆け上がりました。
そして2014年2月のオークションではこの記録をあっさりと抜き去り、2012年VTGのスペシャル・ワイン(60本)が倍額の26万ドルを突破し(2千7百万円、1本に換算すると46万円となる)、新記録を更新し、新カルトの名声を不動のものとしました。
カリフォルニアワイン
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